2009年7月号
- 作者: 劇場版「スター・トレック」公開記念特集 / ネビュア賞受賞ノヴェラ一挙掲載 ナンシー・クレス「齢の泉」 / 遺稿「屍者の帝国」
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/05/25
- メディア: 雑誌
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今月は、「スター・トレック」公開記念特集/伊藤計劃追悼
翻訳ものは1本
・「齢の泉」……ナンシー・クレス
巨大企業の創始者であるマックス。若き日、戦時に出会い、結婚を約束した娼婦。しかし、偶然再会できたのは数年後、既に大富豪の妻になっていた。彼女の協力で、マックスは巨万の富を得る。一方、彼女にできた腫瘍から、不老不死になれる物質が採取され、世界で最も有名な人間に。老人になったマックスは、失った彼女との思い出のため、行動を起こすことに。
現在と過去のカットバック、なんの説明も無しに出てくるジプシー語により、徐々にキャラクターたちが肉付けされていく筆致は巧み。ストーリー的には別に複雑でもないんだけど、なんか十全には味わえていない感覚が残る。最近推してるけど、あんまりクレスは好みでないんだよなぁ。
「大森望の新SF観光局」は、伊藤計劃のこと
「デッド・フューチャーReMix」は、オニール計画つづき
バーナル・スフィアとスタンォード・トーラス
「SF挿絵画家の系譜」は、中村宏
「サはサイエンスのサ」は、ネットブック
「センス・オブ・リアリティ」は、
金子隆一は、デジタルのコスト。やっぱ、本が一番。
香山リカは、新型インフルエンザ。
乱視読者のSF短篇講義はレムの「GOLEM XIV」
今回で最終回
「MAGAZINE REVIEW」は〈アナログ〉誌
"Doctor Alien"ラージナール・ヴァジュラ
"Excellence"リチャード・L・ラベット
が面白そう。
来月はチャイナ・ミエヴィル特集。
来月のミスマガは、毎年お楽しみの「幻想と怪奇」