動物画の奇才・薮内正幸の世界展

吉祥寺美術館で開催中の「動物画の奇才・薮内正幸の世界展」に行ってきた。


名前だけだと「誰?」だったんだけど、『冒険者たち――ガンバと十五ひきの仲間』の挿絵の人と聞いては行かねばなりますまい!


意識は全くしてなかったんだけど、図鑑とかでこの人の絵は確実に目にしてるなぁ。
広辞苑に出てくる動物の絵も手掛けられていたとか。
そういう図鑑系係の絵も素晴らしいんだけど、絵本の挿絵がいい。
触ったら筋肉の凹凸までわかりそうなリアルな描写に、ひじょうな漫画的な動き。何も描かれていない空間に、独特の空気が漂う。
また、プライベートの動物の観察日記や、仕事を入れた封筒の裏に描いたダジャレイラストなど、こういう仕事外の部分ももっと見たかったかなぁ。
印刷では潰れちゃう羽毛などの描写が間近で見られるのが原画展の楽しみ。


ちびっ子が「もう帰る〜」と凄い勢いで泣いてたんだけど、常設の銅板画が怖かった模様。