STARSHIP : MUTINY

スターシップ―反乱 (ハヤカワ文庫SF)

スターシップ―反乱 (ハヤカワ文庫SF)

『スターシップ―反乱―』マイク・レズニック〈ハヤカワSF1706〉
久々のレズニック!

巡視艦〈セオドア・ルーズベルト〉に着任したウィルソン・コール中佐――過去に三度の勲章を授けられた有能な士官だが、ことなかれ主義を嫌い独断専行にはしるため、上層部の不興を買い、この銀河辺境宙域に、しかも総勢60名足らずの老朽艦に左遷されたのだ。だがこんなことで挫ける彼ではない。第2副長として最初の当直中に、敵対するテロニ連邦に加盟したばかりのボーテル2の航宙艦を発見するや、ただちに行動を起こすが!?

ミリタリーSFは食傷気味な上に、センスが古いし、内容がぬるく、展開も……。それとも、やたらと地球名の惑星とか、フジヤマ艦長とか、このダサさはわざと? 個人的には、〈ツルリン〉が妙にツボに入ったけど(笑)
ミリSFは根本的に似たり寄ったりになっちゃう中、その楔となるのが主人公の存在。でも、この主人公が面白くないんだよなぁ。知略と口八丁では、マイルズのアクの強さには勝てないか。個人的には、〈ツルリン〉が妙にツボに入ったけど(笑)
それとも、未来史の一エピソードで、ミリSFを書こうとは思ってないのかな? なんにせよ、つづきが出ても、よっぽどのことがなければスルーだなぁ。
それよりも、今月から本格的に導入された、トールサイズ文庫本ですよ! 読んでる時は気にならないんだけど、いざ眺めるとけっこう細長く見える。愛用の文庫カバーに入らないのがかなり嫌。