2回目
アメコミ系の友人と5人で『ウォッチメン』鑑賞&感想飲み。
原作厨としては前回は文句たらたらだったけど、1週間経って冷静(笑)に鑑賞すると、良くできてますよ。
ラストの改変も、『ダークナイト』を引きずるような形だと、実写で「アレ」が出てくるのはかえって陳腐だし、そもそも画家やら島やらますます情報を詰め込まざるを得ない。そこで、唯一の超存在を使うのはベターな選択。ディレクターズカットじゃ、ちゃんと撮ってるんじゃないの?(笑)
2回目ということで、Squid(縦読み的に)が出ていることを確認。やっぱ、ザックは僕らの友達だったよ。
フィルムブックに載ってたヴィランはやはり出てなかった(と思う)から、これまたDVD待ちか。
改めて、原作にある無数のメタファーは無理でも、火星のスマイルマークとか、ラストのロールシャッハ模様みたいな、映画ならではの判じ絵をスナイダー節でもっと入れられたんじゃないかなぁ、と思っちゃうのは残念。
そのスナイダー節のオープニングはやはり神。
点数を付けるなら、映画化作品としては100点でもいいんだけど、コミックにあった満足度が薄いんだよね。それさえ満たされれば、ばしばしアレンジしてあっても、釈然としない感想はなかったかもね。
TWITETTA!さんの情報によると、
スナイダーによる変更前のシナリオ
- 時代設定は2005年。
- コメディアンとDr.マンハッタンはオサマ・ビン・ラディンを追跡している。
- モスマン、キャプテンメトロポリス、シルエット、フーデッド・ジャスティス、二人のバーニー、その他沢山の脇役は登場しない。
- サリー・ジュピターが暴行されかけた時、助けにはいるのはホリス・メイソン
- 全キャラクターに新しい台詞が書かれている。それぞれは無茶苦茶に改悪されている。ロールシャッハが完全文で喋ったりする。
- コメディアンの葬儀におけるフラッシュバックシーンは無し。火星でのマンハッタンのフラッシュバックもなし。ロールシャッハのセラピー場面でのフラッシュバックもなし。実は脚本に書かれていたものの、ワーナーが削除した。・ローリーはスリングショットと呼ばれており、マンハッタンからスーパーパワーを貰ったことになってる。
- Dr.マンハッタン、正確に言えばジョン・オスターマンは黒人になるはずだった。
- 二人のバーニーが登場しないので、Tales of the Black Freighter もなし。
- 舞台の時間軸を変更したため、プロットは穴だらけになっていた。
- ブバスティスは登場しない。
- エイリアンの代わりに、偽Dr.マンハッタンの変なナレーション付で偽装攻撃が行われる。カルナックからこっそりとエネルギー攻撃が行われる。
- ヴェイトは死ぬ。その為にストーリーのテーマも焦点も失われる。
- シーモアがロールシャッハの日記を取り上げるシーンがある。原作ではぼかされていたのに、その効果がフイになってる。
- 映画はMTVスタイルのカット多用、ぶつ切りの編集になる予定だった。
- 上映時間は2時間ちょっとの予定だった。
時代は現代に持ってくるのでは?とは思ってたなぁ。
これくらい絶望できれば、それはそれで満足したのに。ガッカリできなかったことにガッカリ(笑)