BATMAN : LONG HALLOWEEN

バットマン : ロング・ハロウィーン ♯1

バットマン : ロング・ハロウィーン ♯1

バットマン : ロング・ハロウィーン ♯1』ジェフ・ローブティム・セイル〈ヴィレッジブックス〉
翻訳出ないかな〜、とは思ってたものの、まさか本当に出るとは! しかも、予想外の時期に予想外の出版社から。

ゴッサムを牛耳るマフィアのボス、ファルコーネ。法も及ばず、彼を倒すために、ゴードン、デント、バットマンは協力体制を敷くことに。しかし、時同じくして、祭日にファルコーネの身内を標的とする“ホリデイ”と呼ばれる連続殺人鬼が現れる。さらに動き始めるヴィランたち。はたして、“ホリデイ”の正体は?

バットマン:イヤーワン (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)の続編。絵もフランク・ミラーを意識してか、陰影の強いタッチ。
デントはまだ悪を憎む検事であり、バットマンもヒーロー2年目として、まだ青さが残る。敵は『イヤー・ワン』と同じく現実的なマフィアだけど、バットマンに反応するかのように、以前は存在しなかったスーパーヴィランゴッサムに登場する。個人的には、ジョーカーとかアイビィの必要性があまり感じられないなぁ。アイビィはエロいけど(笑)
ストーリーはミステリ仕立てなんだけど、やはり見所はハーベイ・デント。彼の末路は全読者が知っているからこそ、正義に燃える熱血漢の行動すべてが哀れであり、悲劇の序章に思えてならない。
2巻は4月予定。