WATCHMEN

早速行ってまいりました『ウォッチメン』!


……ま、まぁ、今年は『モンスターvsエイリアン』があるからね。


え〜、感想ですか?
完全に原作厨のムーア教徒の言うことなんで、未見未読の方は参考にしないでください。


ザック節がもっと効いてるかと思っていたら、割と普通の映像。
原作だと、何度読んでも発見があるのに、映画は、なんというか、薄い。
ドルフ・ラングレンの『パニッシャー』くらいひどかったら、ある意味よかったんだけど(笑)、何かと言われたら、しっかりと『ウォッチメン』なんだよね。
決してつまんなくはなかったけど、傑作でもない。なんか、釈然としないものが残る……


映画化不可能と言われていた意味がやっとわかった。原作はあらゆるコマとページが、メタァー、ダブルミーニング、サブリミナル、伏線、といった情報の塊だから、常に動いている映像だと、それらを完全に再現することは不可能で、どうしても表層だけで薄っぺらく感じちゃうんだよなぁ。
ただ、その絵の再現度は完成度が高く、俳優もかなり似てる。ダンの情けない感じはいいし、ロールシャッハは本当にそっくり。オジマンディアスはもっと渋い方が良かったけど。
トワイライト・レディが出てこなかったのが残念。それよりも、「あれ」が出てないのはイカガなものかと。今、映像にしちゃうと、陳腐になっちゃうからかなぁ。あと、ラストのショットもう〜ん。
『黒い船』や『仮面の下で』は予想通りカットなんだけど、DVDには入る模様。むしろ、ディレクターズカットは本当に原作どおりに構成するつもりなんじゃないの? 全部撮ってそうだし。


というか、原作読んでない人の感想はどうなの? 俺は自動的に足りない部分が補完されてっちゃうから、映画としてどうだったのかわかんないんだよね。
まぁ、換骨奪胎も難しいだろうし、映画化としてはこれが限界かなぁ。原作は読者にいくつもの解釈、深読みを提供してるけど、映画だと製作側の解釈が入っちゃうしね。自分でも、何を期待していたのかわからない……
文句ばっかり書いたけど、唯一、ミニッツメンを描いたオープニングは素晴らしく、原作を超えたかな。あのセンスで全篇撮ったら、神だったかも。


とりあえず書きなぐったんで、また後で思いついたら追加修正するかも。