THE BLONDE
- 作者: ドゥエインスウィアジンスキー,Duane Swierczynski,公手成幸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/11
- メディア: 文庫
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「毒を盛ったから、あなた十時間後に死ぬわ」と、空港のバーで隣の席に座った美女から突然言われたジャック。解毒剤が欲しければ、ホテルで自分の話を聞けと言う。トイレにまで一緒についてこいと要求する彼女。勢いで、思わず彼女にキスしてしまうが……。一方、私的な復讐を遂げようとしている最中の、秘密機関の工作員コワルスキーに指令が来る。それは、ある死んだ教授の頭を持ってこいというものだった……
まぁまぁかな。
オフビートな、コミック的クライムもの。作者がコミック好きというだけあって、容易にアメコミに脳内変換が可能。
トンデモ展開っちゃあ、そうなんだけど、トンデモとしては割と予定調和かなぁ。
メアリー・ケイトの正体がわかってから、さらに捻りがあると思ったんだけどね。ジェットコースターとしては、スピード衰えず、飽きさせず、及第点。ラストのジャックの行動も予想がついたけど、それは結構笑える。
原題は、危険な美女のお約束であるブロンドが本当に危険、ということなんだろうけど、ミスリードを誘う邦題は秀逸だと思う。
読み飛ばしたのか、結局、メアリー・ケイトの目的は何? 感染した14000人は何で平気なの? あと、感染せずに、水で培養してペンダントにすればいいんじゃないの?