THE RUINS

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ルインズ 廃墟の奥へ』スコット・スミス〈扶桑社ミステリ ス10-2、3〉

メキシコのカンクンにやってきたジェフ、エイミー、エリック、ステイシー。。途中で知り合ったドイツ人旅行者のマティアスの弟が、出かけたまま帰らないという。そこで、同じく知り合ったギリシア人観光客のパブロも加えて、6人は手書きの地図を頼りに遺跡の発掘現場に向かう。丘に到着した一行は、何故かマヤ人たちに周囲を囲まれてそこから出られなくなってしまう。さらにパブロが穴に落ちて背中に大怪我を負い、食料も水も乏しい。しかも、彼らを襲うものはそれだけではなかった……!

最初に頭に浮かんだ単語、スフラン(ネタバレ)
ちょっと期待し過ぎちゃったかなぁ(笹でちょっとずつ体を刻まれる、的なのを期待してました)。後味の悪さとしては普通にバッドエンド程度。もっと生きたままむしられちゃうとか、仲間同士で激しく理性を失っていく様を見たかったんだけど、あまりそういうのはなかった。足の手術とラスト手前の体から除去しようとするシーンがよかったくらい。
キャラの書き分けに特徴があまりなく、感情移入が伴わなかったのが原因かな。特に、女性キャラは最後までどっちがどっちだかよくわからず。
絶望的なサバイバル下の人間と“敵”と見せたいものが定まっていない感じ。このての小説なのに、印象的なシーンがあまり浮かばないのが残念。
ホラーお約束なラストはちょっと嬉しくなっちゃったけど(笑)