THE FORTRESS OF SOLITUDE

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孤独の要塞ジョナサン・レセム早川書房epi BOOK PLANET〉

ブルックリンに住む二人の少年ディランとミンガスは、同じストリートに住み、一緒に育った親友だ。しかし、ディランは白人、ミンガスは黒人。アメリカン・コミックや音楽への情熱で結びついていても、その友情には多くの試練が待ち受けていた。ある時、偶然にも空飛ぶ指輪を手に入れたディランは、ヒーロー「エアロマン」に変身して、ミンガスとともに街を守ろうと試みるが、それは二人の関係の転機となる――ファンク、パンク、ヒップホップ、そしてグラフィティにドラッグ。全米批評家協会賞受賞作家が四年間の沈黙の末に発表した、70年代ニューヨークの息づかいが聞こえる傑作長篇。

このあらすじから、凄い期待してたんだけど、個人的には読みたかったものではなかったなぁ。
このヒーローのエピソードは最後まで係わってくるものの、基本的にはごく一部。これがメインとなる物語だと思っていただけに肩すかし。アメコミよりも、音楽への言及の方が多く、当時の音楽を知っているのならば、ディランやミンガスの思い出を追体験できるのかも知れないけど、音楽に興味ないんで、ちょっと残念。この辺は、読者の素養にかなり左右されるかな。
ただ、この指輪の存在は、物語中でも小説の表現方法としても、かなりマジカルなもので、「少年時代の魔法」に見えるようで見えないようで、という触感はなかなか面白かった。
[rakuten:book:11018813:title]』も似たタイプの作品だったけど、本物のアメコミヒーロー(と言うのも変だけど)とオリジナルのヒーローを並列に並べるというのは、向こうの作家にとってはノスタルジーを覚える方法なのかな?