OD MAGIC

オドの魔法学校 (創元推理文庫)

オドの魔法学校 (創元推理文庫)

マキリップはほとんど読んでないんだけど、『[rakuten:book:11355711:title]』が面白かったので着手。

植物を育てるのが得意なブレンダンは、ある日、オドと名乗る女の巨人の訪問を受ける。その才能を、魔法学校の庭師として振るって欲しいというのだ。一方、王都では、ティラミンという手品師とも魔術師とも噂される人物の興業が人気を博していた。魔法は国によって管理されており、無許可の魔法は許されない。そこで警吏総監アーネスはその調査を命じられる。スーリズ王女は望まない婚約を結ばれ、ティラミンに連れて行ってもらおうと考える。さらに、プレンダンに絶大な魔力があるらしいとの疑いが……

複数のエピソードが同時進行して、一つに収束していく構成は好きなんだけど、それぞれに深みが足りないのか、なんかまとまりが悪く、今ひとつ盛り上がりに欠ける。魔法学校も、庭師の仕事も大して出てこないし。 それとも、魔法そのものを描こうという狙い?
シリーズものを1冊にまとめたかのような読後感。
黄昏区の雰囲気はよかったけど。