新人獣裁判−狂殺の森−

拷問の天才フランツは技術を磨くために諸国を遍歴していたが、彼にはもう一つの理由があった。団長の印章を持ったまま姿を消した兄を捜していたのだ。フランツはある略奪事件の密通者を拷問したところ、シュバルツバルトに根城を構える残虐な強盗集団"疾風"のボスが兄であることを知る!

これはなかなかよいです。
一章に一度拷問シーンが出てくるのがいい。と言うか、拷問がメインでストーリーは小説としての体裁を取っている程度。
しなった木を使って股を裂き、手を突っ込むとか、意識を保ったまま全ての関節を砕いてタコみたいにするとか、全身に蜂蜜を塗って虫をたからせるとか、そんな感じで延々と。個人的には第4章のニコラが、一瞬、普通の小説っぽい展開になるのか? と思わせて、やはりヒューマニズムゼロでよかったなぁ。
ただ、挿絵がいくつか挟まるんだけど、これが下手くそ。エロシーンでも妖怪図鑑読んでる気分(笑)。
それにしても、友成先生、串刺し好きだな。