Codex Seraphinianus

相方の誕生日プレゼント(×数年分)およびクリスマスプレゼント(×数年分)および自分が見たかった(これが一番でかい)、というわけで、ついにCodex Seraphinianusを買ってしまいました〜!


平行植物』、『鼻行類』(中学の頃信じてました……)、『秘密の動物誌』(高校の頃信じてました……)、『アフターマン』、『K・スギャーマ博士の動物図鑑』などの架空博物誌好きとしては、是非一度は手にしてみたかった本。
ちょっと前に全ページがネットにアップされたけど、この本に興味があるような人間ならば、実際に現物を愛でてみたいよねぇ。
知らない方のために説明しますと、イタリアのデザイナー、ルイージ・セラフィーニによる、架空文字で描かれた、架空世界の架空の百科事典。
日本のwikipediaにもあるので、くわしくはそちらで。


買ったのは、93年のスペインの増補版(1stエディションは無理……)。紋章(社章?)が描かれた段ボールに包まれた、同じ紋章の黒い箱の中に『Codex Seraphinianus』が収められている。
かなり大きく(A3くらい)で360ページほど。
中は全く読めない文字と奇妙な図画で埋め尽くされている。今も解読されておらず、作者の中では系統立っているのか、それとも適当なのかも不明。もっともらしく、寸法みたいな数値らしいものが書き込まれていたりするんだけど、それがますます胡散臭い(ノンブルは21進法と解読されたそうだけど)
生物、機械、人種、文化などなど、奇妙で、グロテスクで、ユーモラスな世界が広がっている。絵柄とシュールさは、「ひらけ!ポンキッキ」の「かぜひいてねんね」を思い出してしまった(笑)
椅子の形に生える木や、人間の目のような魚、虹を描くマシンなどなど、見ていて飽きない。


本の購入に関しては即決するんだけど、これだけはさすがに2日間ほど熟考。英語版の廉価版が出たらどうしようかとびくびくしてるけど、そしたら、もう一冊見る用に買えばいいか(笑)
とにかく、好き者にとっては、内容も装丁も素晴らしい最高の一冊。