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迷宮へ行った男 (1981年) (角川文庫)

迷宮へ行った男 (1981年) (角川文庫)

『迷宮へ行った男』マーティン・ラッセル〈角川文庫546-1〉
あらすじにそそられて着手。

いつもどおり帰宅したジョン・ティヴァトン。しかし、妻はまるで見知らぬ人間が入ってきたかのような反応をする。妻も隣人も、彼のことは知らないという。さらには、ティヴァトンは数ヶ月前に死んでいるというではないか。母親も、同僚も、全員が同じことを言う。はたして、これは陰謀なのだろうか? 彼に見覚えのあるという人物が現れるが、呼ばれた名前は……

「悪くない、けっして悪くないぞ」と『孤独のグルメ』風に言いたいところだけど、どうしても古い。
発表当時(70年代)ならいざしらず、30年後の今では、この手の話はスタンダードになっちゃってるもんなぁ。もう一味か、一捻り欲しいところ。
あと、題名は原題の方がいいと思うんだけどね。