WINDS OF FURY

伝説の森〈上〉―ヴァルデマールの風・第3部 (創元推理文庫)

伝説の森〈下〉―ヴァルデマールの風・第3部 (創元推理文庫)

『伝説の森』マーセデス・ラッキー〈創元推理文庫Ｆ577−10、11〉
ヴァルデマール年代記THE MAGE WINDS三部作の最終巻

エルスペスとスキッフは、〈共に歩むもの〉、〈暗き風〉、〈炎の歌〉、鷲獅子たちとともにク＝トレヴァ族を訪ねるため〈門〉をくぐる。しかし、そこは見知らぬ森の中。一行を出迎えたのは、伝説の〈魔法使者〉ヴァニェルだった！　彼らを呼び寄せたのには理由があるようなのだが……。一方、ハードーン国王アンカーは、独自に魔法を研究中、偶然にもエルスペスたちが虚空へ追いやったはずの〈隼殺し〉を呼び寄せてしまう。彼の力を手に入れ、師匠のハルダを出し抜こうとする。その〈隼殺し〉もまた、アンカーを利用しようとしていた。しかし、〈隼殺し〉に体を奪われたアン＝デシャの心は失われておらず、彼もまた〈隼殺し〉を倒すために密かな戦いを始める。エルスペスたがヴァルデマールに戻ると前後して、魔法の障壁が消える。それに気づいたハードーンが侵攻を開始した！

イマイチ感想ないなぁ。
駆け足というか、ダイジェストみたいというか、もう１冊分くらいあった方が良かったような。
この厚さで、活躍させるべきキャラが多いから、一人一人の掘り下げが浅く、全体的にもったいない。
ナイアラがメインの一人に据えられてるけど、その相手のスキッフは印象ないしなぁ。〈もとめ〉が活躍しすぎ（笑）
年代記ならではの、以前のキャラが言及されたりするのは楽しいんだけど、基本的にヴァルデマール用語とキャラの名前を忘れちゃってるんで、もうちょい刊行ペースを早くして欲しい……