SHOCK !

13のショック (異色作家短篇集)

13のショック (異色作家短篇集)

『13のショック』リチャード・マシスン早川書房 異色作家短篇集4〉
異色作家短篇集は何冊か読んでないのがあるので、ちょろちょろと。

 収録作品
・「ノアの子孫」The Children of Noah
・「レミング」Lemmings
・「顔」The Faces
・「長距離電話」Long Distance Call
・「人生モンタージュ」Montage
・「天衣無縫」One for the Books
・「休日の男」The Holiday Man
・「死者のダンス」Dance of the Dead
・「陰謀者の群れ」Legion of Plotters
・「次元断層」The Edge
・「忍びよる恐怖」The Creeping Terror
・「死の宇宙船」Death Ship
・「種子まく男」The Distributor

個人的お気に入りは
・「レミング
 海岸に殺到する人々。
 彼らは……
 題名通りの作品。最近の異色系に載っててもおかしくないなぁ。
・「人生モンタージュ」
 下積み中の作家。
 彼は、映画のようにつらい時期をはしょれたらいいのにと願掛けるが……
 『チーム★アメリカ』のサントラが聴きたくなった(笑)
・「休日の男」
 仕事に行きたくない男。
 その理由は?
・「陰謀者の群れ」
 嫌なことをメモする男。
 そのうち、周りが自分を狂気に追いやろうとして、
 わざと嫌がらせをしているに違いないと思い立つ。
・「次元断層」
 初めてのレストランで一休みしている男。
 そこに、見知らぬ男がやってきて、親友だというのだが……
・「忍びよる恐怖」
 ある日、ロサンゼルスが生きていることが確認される。
 アメーバのようにどんどん近隣を浸食していき……
 社会風刺なのかもしれないけど、バカSFとして読んでしまった(笑)
・「種子まく男」
 平凡な住宅街に引っ越してきた男。
 彼は隣人たちが互いにいがみ合うような悪戯を繰り返していく。

 
さすがに古いんだけど、ホラー映画の根っこの部分的というか、『トワイライトゾーン』風の作品(主脚本家だったから当たり前だけど)ばかりでなかなか楽しめた。
全体的にもハズレなしで、異色作家短篇集の中でもアタリの一冊ではないかと。