ノエル・シャトレの作品を3本読む。


・「逆さまの生活」 La vie a l'envers〈『ミステリマガジン380号』掲載〉
 慈善病院に入院している女性。
 隣のベッドにやってきた新しい患者は、肛門と口の働きが逆らしく……


・「豆科植物の国のイレーヌ」Irene au pays des lequmineuses〈『ミステリマガジン380号』掲載〉
 常に意地悪と悪戯を応酬しあっている姉妹。
 ある日、鼻の中に豆を入れられた妹。
 取り出そうとしても、どんどん奥へ。
 しかし、それによって豆世界と融合し、新たな人間になって誇らしく思うのだが……


・「美女とその野獣」Troc 〈『ミステリマガジン380号』掲載〉
 めいっぱい食べ、それを全て吐くという生活を6年間続けている女性。
 ある日、自分の姿が鏡に映り……


全て「食」に関する短篇ばかりで、かなり生理的嫌悪感を催すものばかりで大変素晴らしい。
異色・奇想系作品として、どれも気に入った。
「豆科植物の国のイレーヌ」は『バカ姉弟』を思い出してしまった(笑)ネタバレか?
他の作品も読んでみたいけど、訳されてないのかな〜?