ニューマン・フェア
『ドラッケンフェルズ』復刊記念で、個人的キム・ニューマン・フェア
・「ドリーマーズ」Dreamers〈S‐Fマガジン471号掲載〉
夢を記録・編集、ソフト化して、まるで自分が体験しているかのようなエンターテイメントとしている未来。
ヨーヴィルは売れっ子のクリエイター。今はJFKの夢を作成中。
彼は、海賊版ばかり作っているが、淫夢の腕は確かな男を呼び寄せ、セックスシーンを担当してもらう。
しかし、ヨーヴィルにはある企みがあって……
ラストが一昔のホラー映画のような余韻。
ヨーヴィルって(笑)
・「超人」Ubermensch !〈S‐Fマガジン477号掲載〉
宇宙から、ドイツに降ってきた鋼鉄の男。
ドイツの平和のためゴーレムやカリガリ博士と戦ってきたが、
二次大戦後は戦犯として、緑色の光に包まれた刑務所に収監されていた。
そこに一人の老化学者が訪れる。
『ドラキュラ紀元』系の短篇。いろいろニヤニヤ。
作中に出てくるレッド・スカルってキャプテン・アメリカのかしら?
まぁ、この作風ならDC、MARVEL関係ないけど、ちょっと違和感。
・「テクニカラーのひずみ」Twitch Technicolor〈S‐Fマガジン497号掲載〉
古い映画の映像を自在に操作し、モノクロのカラー化やあり得ない俳優の共演を可能にする技術。
ベラ・ルゴシのドラキュラとピーター・カッシングのヘルシングという、リミックス版『魔人ドラキュラ』を作成する技術者。
しかし、同僚たちが謎の死を遂げていて……
オタクっぷりがわかるというもの。
お前、どんだけ好きなんだよって感じ(笑)
・「ジャスト・ライク・エディ」Just Like Eddy〈ミステリマガジン545号掲載〉
悪辣なドッペルゲンガーに悩まされるポオ。
仕事は減り、結果的に妻も殺されようなものだ。
彼はドッペルゲンガーの追跡を開始するが……
これは特に感想なし。
ミステリオタクネタがあるのかしら?
『ドラキュラ紀元』好きなら、やはり「超人」と「テクニカラーのひずみ」がオススメ。
古い号じゃないんで、古本屋なり図書館にあると思うので、是非。