THE VAMPIRE GENEVIEVE
ウォーハンマーノベル 吸血鬼ジュヌヴィエーヴ (HJ文庫G)
- 作者: ジャックヨーヴィル,クリステルスヴェーン,藤沢涼,小林尚海,朝月千晶
- 出版社/メーカー: ホビージャパン
- 発売日: 2007/09/29
- メディア: 文庫
- クリック: 21回
- この商品を含むブログ (43件) を見る
『ドラッケンフェルズ』後のジュヌヴィエーヴを描いた短篇集。
収録作品
・「流血劇」
ドラッケンフェルズ事件を生き延びたジュヌヴィエーヴとデトレフは恋人のように暮らしていた。
デトレフの演劇人としての評判も上々なのだが、彼は事件以来、人間の闇に引きつけられているらしい。
一方、ドラッケンフェルズ城跡から掘り出された"意志"は彼女たちを殺そうと迫っていた……
・「永遠の闇の家」
大雨の中を逃げる革命家のクロソウスキーがたどり着いた屋敷。
そこは奇妙な一家が暮らし、遺産争いで永遠に殺し合い、生き返っていたのだ!
・「ユニコーンの角」
ティバルトから逮捕と引き替えに、ルディゲル卿の暗殺を依頼されたジュヌヴィエーヴ。
彼は狩猟を趣味としており、ユニコーン狩りに来ていた。
ジュヌヴィエーヴは狩りの間に暗殺しようと考えていたが、ユニコーン狩りには様々ないわくがあり……
この中では、「永遠の闇の家」が異色で面白い。
異世界ものならではのゴシック・ホラーという趣。魔法により常に殺し合いを続け、遺産相続の系統図が書き換えられ続けるという悪夢の世界。
キャラの名前は、既存のゴシック・ホラーの登場人物から拝借、とニューマン節(笑)
ジュヌヴィエーヴものなら、『ドラッケンフェルズ』以前の話の方が読みたかったかなぁ。