HOT BLOOD

震える血 (祥伝社文庫)

震える血 (祥伝社文庫)

『震える血』ジェフ・ゲルブ&ロン・ブレンド編〈祥伝社ん1‐16〉
エロティック・ホラーアンソロジー第一弾

 収録作品
・ 序 ……ジェフ・ゲルブ、ロン・フレンド
・『変身』……グレアム・マスタートン
・『我が心のジュリー』……リチャード・マシスン
・『三角関係』……F・ポール・ウィルスン
・『魔羅』……ロバート・R・マキャモン
・『サディスト』……リチャード・クリスチャン・マシスン
・『再会』……マイクル・ギャレット
・『跫音』……ハーラン・エリスン
・『イーディス伯母の秘術』……ゲイリー・ブランナー
・『モデル』……ロバート・ブロック
・『おしゃぶりスージー』……ジェフ・ゲルブ
・『お仕置き』……レイ・ガートン
・『赤い光』……デイヴィッド・J・ショウ

好みなのか、超自然的な話はあまり楽しめなかった。それと、基本的にラストで笑えないとイマイチ。
エロと残酷と笑いは三位一体でしょう。


個人的お気に入りは、
・『魔羅』
 巨根が欲しくて、ヴードゥーの呪術師の元を訪れた青年。
 薬を飲むが、言いつけを守らず……
 頭悪くて、これが一番笑えた。カズフサみたい(笑)
・『サディスト』
 ひどいサディストの夫に虐待を受けている女。
 精神科医に相談するのだが……
 これはショートショート。ラストでニヤリ。
 ある意味、一番エロいか?
・『イーディス伯母の秘術』
 21歳になるまでは父の遺産を自由にできず、伯母に育てられている少女。
 その伯母は近所では魔女と噂されている。
 彼女と付き合っている男は家に招かれるが、その伯母は予想外に……
 途中でオチは割れるけど笑える。エロ版「願かけのバー」
・『お仕置き』
 教会のオルガン奏者と初体験をした少年。 
 しかし、彼女はいつもバスローブで裸を見せてくれない。
 実は彼女の性癖は……
 笑えないけど、ケッチャム系で、かなりよかった。
 展開もさることながら、ラストも鬼畜。
 『フラミンゴ』(ってまだあんの?)に載ってそうな作品。


個人的にはそれなりに楽しめたけど、あまり広くはオススメできないアンソロジーです(笑)