THE LAST WORD

最期の言葉 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

最期の言葉 (ダーク・ファンタジー・コレクション)

スレッサーと言えば、小泉今日子! 
……飛びすぎ?

 収録作品
・「被害者は誰だ」A Victim Must Be Found
・「大佐の家」The Colonel's House
・「最期の言葉」The Last Word
・「ある一日」One of Those Days
・「恐喝者」Blackmailer
・「唯一の方法」The Only Thing to Do
・「七年遅れの死」And Seven Makers Death
・「診断」Diagnosis
・「偉大な男の死」Great Men Can Die
・「拝啓、ミセス・フェンウィック」Dear Mrs. Fenwick
・「チェンジ」Sea Change
・「私の秘密」Whodunit
・「身代わり」The Game As It Is Played
・「年寄りはしぶとい」The Old Ones are Hard to Kill
・「目撃者の選択」A Choice of Witnesses
・「ルースの悩み」The Trouble with Ruth
・「ダム通りの家」The House on Damn Street
・「ルビイ・マーチンスンと大いなる棺桶犯罪計画」Ruby Martinson and the Great Caper
・「ルビイ・マーチンスンの変装」The Mask of Ruby Martinson
・「ルビイ・マーチンスンの大いなる毛皮泥棒」Ruby Martinson's Great Fur Robbery
・「ルビイ・マーチンスン、ノミ屋になる」You Can Bet on Ruby Martinson

いい意味でオーソドックス。
だから、それなりに面白いんだけど、ラストのオチがほとんど予想ついちゃって、しかも予想通りなんだよね〜。
この時代の短編職人が今現在の道筋を作ったんだろうから、今読むとオチが読めちゃうのはしょうがないんだろうけど、味付けもやはりオーソドックスなんで、期待したい意外性はゼロ。


個人的お気に入りは、
・「最期の言葉」
 失敗した興行師。
 自殺を決意し、睡眠薬を飲んで妻に最期の電話をするが……
 これが一番好き。
・「恐喝者」
 母親が身持ちが悪いと、婚約を破棄してきた弁護士一家。
 悲しむ娘のために母親がしたことは?
・「七年遅れの死」
 コーヒー農園で働く男。
 彼は友人にある秘密を語る。
 それは、死亡が認定される7年間身を隠し、
 その保険金を元妻と山分けするというものだった。
 あと2日でその日が来るが……
・「拝啓、ミセス・フェンウィック」
 製薬会社の部長と、試作品を間違って飲んでしまい体調を悪くした男の妻との手紙のやりとり。
 最初は形式張った手紙だが、徐々に親しげになっていく……
・「私の秘密
 人気番組の司会者に届いた手紙。
 それは、ある殺人者からだった。
 犯行を番組内で自供したいというのだが……
 これもオチが好き。
・「身代わり」
 CMの失敗により、クビになった男を見た秘書。
 しかし、実は彼は、身代わり屋だという。
・「目撃者の選択」
 写真をネタに毎月ゆすられている男。
 ある日、見知らぬ男に声をかけられる。
 同じように脅されている人間が大勢いるというのだ。
 そこで、その恐喝者を始末しようというのだが……


予想外に楽しめたのが、怪盗ルビイ・シリーズ。
今まで読んだこと(見たことも)なかったんだけど、これはかなり好み。
カーシュのカームジンみたいなやつだとは思ってませんでした。
他のも読んでみようかなぁ。映画は見ないけど(笑)