STORM FRONT

ドレスデン・ファイル―魔を呼ぶ嵐 (ハヤカワ文庫FT)

ドレスデン・ファイル―魔を呼ぶ嵐 (ハヤカワ文庫FT)

ドレスデン・ファイル 魔を呼ぶ嵐』ジム・ブッチャー〈ハヤカワFT445〉読了
シカゴの魔法使いシリーズ第一作。

シカゴで電話帳に〈魔法使い〉と登録している唯一の男、ハリー・ドレスデン。ある日、失踪した夫を捜して欲しいという依頼が入る。普段ならそんな仕事は受けないのだが、家賃もたまっているので引き受けることに。時同じくして、市警特殊捜査班のマーフィーから呼び出しを受ける。そこには、お楽しみの最中に、心臓をえぐり出された男女の死体が! 明らかに魔術によるものだが、これほどの強力な力を使えるとは、はたして術者は? 調査を開始するが、マフィアは接近してくるし、魔物は襲いかかってくるわ、さらに白の評議会から、彼自身が黒魔術で殺人を犯したのではないかと疑われる始末。はたして、事件は無事解決できるのか!?

ハードボイルド一人称のファンタジーは好物だし、現実世界の魔法使いということで手に取ったんだけど……うーん、普通。
それなりに面白いんだけど、「ヴラド・タルトシュ」「スラクサス」と比べると、イマイチ、パンチがない。
現代のシカゴで、オーソドックスなファンタジー魔法使いをやっている割には、あんまり普通の世界らしさがないんだよなぁ。かといって、実はファンタジー存在がうようよしてる、ていう空気も弱い。一般人が結構信じてくれちゃってるのがその原因かな?
第一作の顔見せっていうことなのか、今後も出てきそうなキャラクターや因縁の過去が、かなり山盛り。まぁ、続きが訳されれば買うかも、と言う感じ。