『Stranger Than Fiction』

主人公は僕だった』鑑賞

国税庁の会計監査官ハロルドは、ある日、自分の行動を語る何者かの声を聞く。自分の人生は執筆中の小説の主人公らしい。しかも、死んでしまうと言うのだ。文学部の教授をすがって、何とか助かる方法はないかと探る途中、その声の主が悲劇作家だと言うことを知る。その作家は必ず主人公をラストで死なせてしまうことで有名だった。はたして、ハロルドは結末を変えることができるのか!?

変な話です。変な話なんだけど、違和感なくドラマとしてまとまっている。
どうして、小説の中の人物なのか? という謎解きは全く出てこない。それがテーマじゃないし、そもそも別に気にならない。主人公と作家の、人間性、人との触れ合いに焦点が合っているからなのかな?
ラスト、ハロルドがバスの中で自分の人生と文字通り向き合うのは感動的。


題名は原題の方がいいよなぁ。