2007年5月号
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- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/03/24
- メディア: 雑誌
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翻訳作品は3本
・『ジーヴスとギトギト男』……P・G・ウッドハウス
バーティーの友人サー・ロデリックが再婚しない理由は、娘が結婚しないからだという。
偶然、ある作家がその娘のことを好きだと知るが、彼はとても内気でプロポーズしそうにない。
そこで、バーティーは一肌脱いで、策を巡らすが……
ジーヴスものは初めて読んだんだけど、面白いね。
バーティーは明らかに足りないんだけど、ジーヴスはそれを見下すわけでも、
かといって、持ち上げるわけでもなく、
スマートに受け止めて、返すのから、バーティーは自分が馬鹿だと気づく暇もないところに愛を感じます。
ダリア叔母さんもいいなぁ。
・『もうひとつの彫像』……エドワード・ゴーリー
思わせぶりなアイテムと事件の連続で、結局何もわからないゴーリーの絵物語。
これ、絵本の体裁なら気にならないんだけど、
ミスマガに載ってると、謎が隠されているんじゃないかと読んでしまう(笑)
『オードリー・ゴアの遺産』って絵本では出てないんだっけ?
・『黒後家蜘蛛の会最後の物語』……チャールズ・アーダイ
今回のゲストは、亡くなった名SFアンソロジストの仕事を次いだ若者。
発売が期待されていたアンソロジーの原稿はほぼ揃っていた。
しかし、アイザック・アシモフの原稿だけが見つからない。
書いてもらったのは確かなのだが、一体どこにあるのか?
遺族公認の続編だとか。ちゃんと黒後家蜘蛛してました。ヘンリー!
オチは読めちゃったけどね。
ヘンリーはウェイターだけど、やはり執事のイメージだよなぁ。
森薫の読み切り1ページくらいあるかと期待しちゃったんだけどなぁ。
使用人関係図は、『[rakuten:book:11212197:title]』の方がはるかに面白いです。