ONCE UPON STILETTOS

『赤い靴の誘惑』シャンナ・スウェンドソン〈創元推理文庫F〉読了
意外に楽しんだ『ニューヨークの魔法使い (株)魔法製作所 (創元推理文庫) [ シャンナ・スウェンドソン ]』のつづき。

イーサンと付き合うようになり、公私ともども順調なケイティ。しかし、オーウェンの机が何者かに荒らされ、ケイティはスパイ探しを命じられる。社内は疑心暗鬼で最悪の状態。そんな中、両親がニューヨークに遊びに来るという。しかも、ケイティの免疫能力が突然なくなってしまった! 果たして、スパイの正体は? そして、ケイティの能力はもどるのか?

魔法版『ブリジット・ジョーンズの日記』という謳い文句どおり(読んだことないけど)、お約束の、転職したらそこで隠された実力が発揮され、超美形の同僚と友人になったけど、彼はそれ以上だと見ていてくれなくて、自分も一方が踏み出せない……と仕事に恋に一生懸命な主人公の物語。
いや〜、この世界は、週末とデートとパーティしかない存在してないの?
ソフトウェアのように魔法を開発して、それを売っているという設定がユニークなんで、その仕事内容の紹介でもあった1巻の方が面白かった。もっとマーケティングの話とかやってほしいなぁ。それから、個人的には、両親の話をもっと本筋に絡めて欲しかった。特にお母さんはもったいないと思う。
と言いつつ、この手の話、どうやら好きらしい(笑)。『ワーキングガール』も好きだし(というか、メラニー・グリフィスの金髪が)。『ブリジット・ジョーンズの日記』も行ってみるか!?