2007年4月号

S-Fマガジン 2007年 04月号 [雑誌]

S-Fマガジン 2007年 04月号 [雑誌]

今月は、『「ベスト2006」上位作家競作』


翻訳作品は2本
「迷える巡礼」……ジーン・ウルフ
 歴史上の船に乗るため、過去にやってきた時間旅行者。
 しかし、どうやら乗る船を間違ってしまったらしい。
 しかも過去に遡った影響で記憶が不安定で、船の名前が思い出せない。
 彼は、船で出会った怪力無双の勇者や美しい少女とともに冒険の旅に出る。
 いつものように、信用できない語り手なんだけど、割とわかりやすい(かな?)
 その分、「アメリカの七夜」のように、くらくらする読書感は薄い。
 英語読みとのギャップも混みのネタだから、日本語訳だと面白みと騙りが薄れちゃうかも。
「ローグ・ファーム」……チャールズ・ストロス
 複数の人間が融合し、不定形の姿をとっているファームという生命体。
 それが牧場のそばに居座り、木でロケットを作って木星に行くつもりらしい。
 その際、周りは焼け野原になってしまうため、牧場主はファームを退治しようとするが……
 ストロスは短篇の方が好きかも。


「大森望のSF観光局」
ミステリ史の中のSF史
一読者としては、翻訳家の年齢はさっぱりつかめません。


「乱視読者のSF短篇講義」は、ブラッドベリの「イラ」


「デッド・フューチャーReMix」は、吸血鬼ものの再構築
ラッセルの『超生命ヴァイトン』


「SF挿絵画家の系譜」は、中島靖侃
ずっとなんて読むのかと思ってたけど、そのまま「せいかん」でよかったのか。
今回は前後編で読みたかったなぁ。


「サはサイエンスのサ」は、日本とアメリカの法律の認識の違いのつづき。


「センス・オブ・リアリティ」は、中国の宇宙事情


「SF BOOK SCENE」は、ホラー。
そろそろ、ジョー・ヒルの作品が訳されないかしら。


「MAGAZINE REVIEW」は〈インターゾーン〉誌
"The New Chinese Wives"ウィル・マッキントッシュ
が面白そうだった。


20世紀文化選録が最終回


新しい太陽の書」の5巻が翻訳されるそうです。
(読んでないんだよな……)