BROTHERS OF THE HEAD

ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』鑑賞
ブライアン・オールディスの同名小説の映画化。
映画はシャム双生児のロックシンガー、バンバンのドキュメンタリーという体裁をとっている。
当時の映像と関係者への現在のインタビューという構成は、原作の前半部分に相当するけど、色彩や質感、アングルはけっこうリアルで、これは原作よりよく出来てるんじゃないかなぁ。
原作を読んだ人なら気になってると思うけど、恐怖の後半はどうなっているかと言うと、そこはありません。この映画だと、あの部分はなくして正解でしょう。
また、オールディスの『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド (河出文庫)』は彼らをモデルにした小説、ということになっているメタフィクショナルぶり(笑)オールディス本人のインタビューも出て来るし、小説を映画化したシーンも出てきます(説明が複雑だな)
仮想ドキュメンタリーを作るということに徹底していて、個人的にはかなり面白かった。
でも、もしかして、実話だと思ってる人いるのかなぁ? 原作知らなくても、SF者なら、オールディスが出てきた時点で気づくと思うけど(笑)
あらかじめ、原作を読んどいたほうが楽しめるかも。