AMONG THE HAIRLY EARTHMEN

子供たちの午後 (Seishinsha SF Series)

子供たちの午後 (Seishinsha SF Series)

『子供たちの午後』R・A・ラファティ〈青心社SFシリーズ〉読了
青心社SF復刊第2弾!

収録作品

  • 「アダムには三人の兄弟がいた」 Adam Had Three Brothers
  • 「氷河来たる」 Day of the Glacier
  • 「究極の被造物」 The Ultimate Creature
  • 「パニの星」 Pani Planet
  • 「子供たちの午後」 Among the Hairly Earthmen
  • 「トライ・トウ・リメンバー」 Try To Remember
  • 「プディブンディアの礼儀正しい人々」 The Polite People of Pudibundia
  • 「マクグルダーの奇蹟」 McGruder's Marvels
  • 「この世で一番忌わしい世界」 The Weirdest World
  • 「奪われし者にこの地を返さん」 How They Gave It Back
  • 「彼岸の影」 Configration Of the Northshore

ラファティは感想書きにくいなぁ。
変な小説でよく目にする「なんじゃそりゃ感」とはまた違った「なんじゃそりゃ感」が漂う作品ばかりなんだよね(なんじゃそりゃ?)
お気に入りは、
・「アダムには三人の兄弟がいた」 Adam Had Three Brothers
 素晴らしい才能を持ちながら、働かず、人を騙して生計を立てているレック人。
 その中でも最高と呼ばれる夫婦。
 彼らは様々な武勇伝を持っていたが……
・「究極の被造物」 The Ultimate Creature
 宇宙一みすぼらしい男が、宇宙一の美女と出会う。
 二人は結婚し……
・「トライ・トウ・リメンバー」 Try To Remember
 専門的な知識以外はからきしの大学教授。
 日常のすべては妻の書いてくれたノートに従っているのだが。
・「プディブンディアの礼儀正しい人々」 The Polite People of Pudibundia
 非常に礼儀正しいプディブンディア人。
 しかし、その星を訪れた人間は必ず死んでしまう。
 その真相を調べに刑事が向かうが……
・「マクグルダーの奇蹟」 McGruder's Marvels
 超小型コンピュータを必要とするある組織。
 大昔、蚤のサーカスをやっていた老人が作れるという。
 実際、24時間で作り上げ、組織はそれをスパイしようとする。
・「奪われし者にこの地を返さん」 How They Gave It Back
 混沌の極みにある大きな島。
 そこの市長は、自分の心が納得しないと外れない鎖で囚われていた。
 適正な価格で島を売ることができれば、鎖は外れるのだが……


特に、「トライ・トウ・リメンバー」と「奪われし者にこの地を返さん」がよかった。
前者は奇想系、後者は一番SFだと思うんだけど。
それと「究極の被造物」はオチで笑っちゃいました。