2007年2月号

今月は、「モンスター大集合」と言うことで、モンスターもの特集。
何年かに一度ある、SFマガジンよりSFな号。


特集短篇は5本
・「恐竜ボブのディズニーランドめぐり」……ジョー・R・ランズデール
 恐竜の人形のボブ。
 寝ても覚めても口にするのはディズニーランドのことばかり。
 とうとう、念願のディズニーランドに行くのだが……
 これはショートショートながら傑作。映像化したらモザイクとピー音必須。
 ランズデールはあまり読んでなくて、ミステリの人、と言うイメージだったんだけど、
 「ババ・ホ・テップ」「ゴジラの十二工程プログラム」のせいで、すっかり面白い人に(笑)
・「いないいない、バア!」……ビル・プロンジーニ
 強盗に失敗し、近隣の人が幽霊屋敷と恐れる家を隠れ家にした男。
 ある夜、家の中に気配がして……
 結構怖い。
 『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』にも歌われる、
 階段やベッドの下の怪物、てやつ。
 日本にはいないね。
・「男狂いの人喰いアメーバ」……ニーナ・キリキ・ホフマン
 さえない女子高生。
 もてるアイテムを実験中、溶液を頭から浴びてしまい……
 『ブロブ』のパロディ。
 ホフマンは、以前載った「ミント・コンディション」が好きでした。
 シリーズものっぽい書き方だったけど、つづきないのかしら?
・「38世紀から来た兵士」……ハーラン・エリスン
 はるか遠未来。
 爆発により、20世紀に跳ばされてしまった兵士。
 『アウター・リミッツ』の1作。
 エリスンが『ターミネーター』の元ネタだとは知りませんでした。
 セカチューのこと、誰かチクっちゃえよ(笑)
・「プラン10・フロム・インナー・スペース」……カール・エドワード・ワグナー
 謎の惨殺、誘拐事件が起きる小さな町。
 それは、ナチスのUFOと古代怪獣の陰謀だった!?
 いやぁ、題名だけで嬉しくなっちゃいますな。
 ロジャー・コーマン映画の原作、と言う体裁。
 南極か北極か、ちゃんと確認しろっちゅうに(笑)
 アンゴラ・セーターも強調しなくていいよ。
 オススメ。