『げんしけん』最終巻。
- 作者: 木尾士目
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/12/22
- メディア: コミック
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4年間、楽しませてもらいました。
前半3話が描き下ろし*1。4年間で終わらせる、と言う縛りで連載されていたらしく、そのため、8〜9巻の大量描き下ろし。
前半は唯一の非オタクの咲ちゃんが狂言回し兼中心人物となって、物語を進めていたけど、後半は自分をオタクと認めたくない荻上さんが完全に主人公。この流れは考えてたのかな? それとも、予想外に彼女に人気が出たため?
8巻で荻っぺのトラウマとアイデンティティは解決。
で、最終巻の主人公は斑目でしょう。
オタクの圧倒的多数を占める人種の代弁者が彼。男としては彼のキャラクターが一番生々しいと思うんだよね。
笹原は編集者、荻上さんは漫画家、クガピーも絵を続けている中、斑目だけは本当に普通の人。決して彼らのような道を目指したわけでも、なろうとも思わないけど、それでも劣等感と憧れを感じてしまうオタクの一人。よくわかります。あと、咲ちゃんへの想いを溜め込んじゃうところとかね(笑)
藪崎さんはもっと見たかったなぁ。って、連載終了後に出てきたキャラだからしょうがないけど。
特装版は同人誌とCDドラマ。
同人誌は安永航一郎のが面白かったなぁ。
CDドラマは、荻上さんが登場。こういう感じか。荻っぺのシンパとしては台詞が少なくてちょっと物足りない。
さて、次回作はどうすんだろ?
『5年生』から読んでいた人間が驚愕したように、
『げんしけん』から読み始めた人が引くようなのを描いてほしいなぁ(笑)