A MEDICINE FOR MELANCHOLY

メランコリイの妙薬 (異色作家短篇集)

メランコリイの妙薬 (異色作家短篇集)

『メランコリイの妙薬』レイ・ブラッドベリ早川書房 異色作家短篇集
何を隠そう(隠してないけど)、ブラッドベリはほとんど読んだことありません。
というわけで、これを読むのも初めて。
収録作品
・「穏やかな一日」In a Season of Calm Weather
・「火龍」The Dragon
・「メランコリイの妙薬」A Medicine for Melancholy
・「初めの終り」The End of the Beginning
・「すばらしき白服」The Wonderful Ice Cream Suit
・「熱にうかされて」Fever Dream
・「結婚改良家」The Marriage Mender
・「誰も降りなかった町」The Town Where No One Got Off
・「サルサのにおい」A Scent of Sarsaparilla
・「イカロス・モンゴルフィエ・ライト」Icarus Montgolfier Wright
・「かつら」The Headpiece
・「金色の目」Dark They Were , and Golden-eyed
・「ほほえみ」The Smile
・「四旬節の最初の夜」The First Night of Lent
・「旅立つ時」The Time of Going Away
・「すべての夏をこの一日に」All Summerin a Day
・「贈りもの」The Gift
・「月曜日の大椿事」The Great Collision of Monday Last
・「小ねずみ夫婦」The Little Mice
・「たそがれの浜辺」The Shore Line at Sunset
・「いちご色の窓」The Strawberry Window
・「雨降りしきる日」The Day It Rained Forever
うう〜ん〜、どれもいいんだけど、がつんと来るような、これという感想がないんだよなぁ。


気に入ったのは、
・「メランコリイの妙薬
 原因不明の病で衰える少女。その治療法は?
・「初めの終り」
 ロケットの打ち上げを待つ老夫婦。そして……
・「誰も降りなかった町」
 何もない寂れた町で列車を降りたセールスマン。
 駅で何十年も座っていたかのような老人に、待っていたと言われる……
・「かつら」
 傷で禿げた部分がコンプレックスの男。
 ついにかつらを買い、アパートの隣人にプロポーズしようとするが……
・「すべての夏をこの一日に」
 7年に一度、1時間しか雨が止まない金星。
 ついにその日が来ようとしていた。
・「小ねずみ夫婦」
 なんの音も立てない隣の夫婦。一体彼らは?
・「たそがれの浜辺」
 浜辺で暮らすダメな二人組。
 ある日、驚くべきものが打ち上げられているのを発見する。
 はたしてそれは?


特に「初めの終り」と「誰も降りなかった町」がよかった。
「初めの終り」は何度か読んでるんだけど、普段くすぶっているSF魂が燃えます。