2006年12月号

今月の特集は、こちらも久々の「クリスマス・ストーリイ」
SF、ファンタジィとちょっと被っていたので購入。
なんだかんだでミスマガも年に2、3冊買ってるなぁ。


特集作品は5本


・『飛び散る赤の記憶』……ディーン・ウェズリー・スミス
 幸せな家庭を持つ男。
 娘とクリスマスケーキの飾り付けをしていると、ふと最初に殺した女の記憶がフラッシュバックする。
 彼の真の顔は連続殺人犯だったのだ!
 彼は幸せなのか、不幸なのか、なかなか難しい作品。
・『サンタクロースの星』……フランク・M・ロビンスン
 ある星に不時着した商人。
 その星の原住民は贈り物をし、相手がそれ以上のものを返さないと殺してしまうのだ。
 なんとか贈り物勝負に勝っていくのだが……
 もうちょい毒があるのを期待しちゃいました。
・『いけない子』……スティーヴ・ホッケンスミス
 クリスマスのラッピングのバイトをする女性。
 高級な商品を買ったいやらしい男に目をつける。
 今夜、彼の家に忍び込んで、そのプレゼントを盗んでしまおうと言うのだ。
 知り合いを誘って作戦を立てるが……
 ラストのオチが結構好き。
・『サイバー・クリスマス・キャロル』……キャロル・ネルスン・ダグラス
 不正で、スキャンダルの渦中にある大企業に勤める偏屈な会計主任。
 彼は子沢山の秘書にも、唯一の甥にも冷たい。
 そこに、3人の精霊が現れる。
 うう〜ん。なんかイマイチ。
 それにしても、本当に「素晴らしき哉、人生」流れてるのね。
 「忠臣蔵」みたいなもの?
・『サイモンとドロシア』……エリナ・ボイラン
 美術館に忍び込み、絵を模写するサイモン。
 そこに創立者ドロシアの幽霊が現れる。
 彼女は生前、気に入っていたナプキン・リングを黒人の馬屋番の少年に盗まれたらしい。
 実は、その少年はサイモンの余命幾ばくもない大叔父で、
 彼は自分は盗んでいないと言っていた。
 サイモンはその真相を何とか解き明かそうとするが……
 今月はこれが一番面白かったかな。
 あんまりクリスマスって感じはしないんだけど。