ぼくがカンガルーに出会ったころ

ぼくがカンガルーに出会ったころ

ぼくがカンガルーに出会ったころ

『ぼくがカンガルーに出会ったころ』浅倉久志国書刊行会)読了
SF者にとってはお馴染みの翻訳家、浅倉久志氏のエッセイ集。
エッセイ集と言っても、SFのあとがきがメインなので、あとがきマニアにはたまらない1冊(笑)


いつものことなんだけど、エッセイってイマイチ感想が書けない。
……なんだけど、濃密なSF成分と想いが封じ込まれた本なので、
読んでると無性にSFが読みたくなってくる。
ティプトリーも、コードウェイナー・スミスも再読したくなるし、
実は全く読んだことがないヴォネガットを手に取りたくなってきました。


個人的には、翻訳の苦労話が面白かった。
兄弟はそうだったのか……


あと、巻末に翻訳作品リストが。
リスターとしてはこれも嬉しい。


SF者なら、迷わず手に取れ!
伊藤典夫氏とかの文章も、同じようにまとめてくれないかしら。