アフター0 Neo

第16話『タイムマシン』


変わり者の叔父さんがタイムマシンを完成させたという。
そのタイムマシンは個々人の時間だけを進めるらしく、
60年後に着いた瑞木は、自分も80歳になっていた。
大勢の孫・ひ孫に囲まれているが、夫とはかなり昔に別れたらしい。
夫は幼馴染みらしいのだが、記憶にない。
今度は小学生に戻ると、確かにその男の子はいた。
現代に戻り、数年後、その彼と再会し、結婚するが……


久々にサンちゃん以外のSF短篇。
以前から、タイムパラドックスものは読みたいと思っていたんだけど、
ストレート(でもないか)にタイムマシンもの。
来るべきものを待つ、ってのは『タイムトラベラーズ・ワイフ』にちょっと近いかも。
○○=○○は予想してたけど、考えていたキャラクターじゃなかった……
ラストは主人公にとっては、未来を変えられたけど、
もう一方から見ると、過去を変えちゃってるんじゃないの? いいのか?
タイムマシンものはいつも頭がかゆくなる。
叔父さんが信じた理由がないのが、ちょっとな。それとも、それも因果律の輪の中?