『SFが読みたい! 2006年版』

SFが読みたい!〈2006年版〉発表!ベストSF2005国内篇・海外篇

SFが読みたい!〈2006年版〉発表!ベストSF2005国内篇・海外篇

海外作品ベスト20
1・『ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)』……グレッグ・イーガン
 予想どおり。
 個人的には『万物理論』の方が好きなんだけど、まぁ、1位に入れるでしょうね。
2・〈タフの方舟〉シリーズ(タフの方舟1 禍つ星 ハヤカワ文庫SFタフの方舟 2天の果実 (ハヤカワ文庫SF))……ジョージ・R・R・マーティン
 これは純粋に楽しめました。2位は嬉しい。
3・『啓示空間 (ハヤカワ文庫SF)』……アレステア・レナルズ
 ちょっと意外。
 それなりに面白いんだけど、分厚い印象しか……
4・『どんがらがん (奇想コレクション)』……アヴラム・デイヴィッドスン
 短篇集。
 これも順当かな。デイヴィッドスンの短篇集が出たのは嬉しいし。
5・『宇宙舟歌 (未来の文学)』……R・A・ラファティ
 未読。
6・『アジアの岸辺 (未来の文学)』……トマス・M・ディッシュ
 短篇集。
 これも今年だったっけ。「降りる」とか「リスの檻」とかよかったなぁ。
7・〈ネアンデルタール・パララックス〉シリーズ(ホミニッド-原人 (ハヤカワ文庫SF)ヒューマン -人類- (ハヤカワ文庫 SF (1520))ハイブリッド―新種 (ハヤカワ文庫SF))……ロバート・J・ソウヤー
 ソウヤーの作品では、今までで一番つまらないと思う。
8・『高い城・文学エッセイ (スタニスワフ・レム コレクション)』……スタニスワフ・レム
 エッセイ集。未読。
9・『輝く断片 (奇想コレクション)』……シオドア・スタージョン
 短篇集。
 これも当然入るでしょうね。あんまりSFっぽくないんで、この位置かな。
 「ニュースの時間です」「輝く断片」は素晴らしい。
 ちなみに、表紙は今までの奇想コレクションで一番好きかな。
9・『太陽レンズの彼方へ―マッカンドルー航宙記 (創元SF文庫)』……チャールズ・シェフィールド
 未読
11・『反対進化 (創元SF文庫)』……エドモンド・ハミルトン
 短篇集。イマイチはまれなかった。
 『眠れる人の島 (創元SF文庫)』の方が好き。
12・『ヴィーナス・プラスX (未来の文学)』……シオドア・スタージョン
 未読
13・『火星ノンストップ (ヴィンテージSFセレクション―胸躍る冒険篇)』……山本弘・編
 ヴィンテージSFのアンソロジー
 科学的考証やキャラクター造詣は取り敢えずおいといて、
 そこに描かれているヴィジュアルがしびれる。
13・『マジック・キングダムで落ちぶれて (ハヤカワ文庫SF)』……コリイ・ドクトロウ
 けっこう好き。せこい話なんだけど。
15・『オルタード・カーボン』……リチャード・モーガン
 趣味的にはベスト。2巻も出ないかなぁ。
16・『ランクマーの二剣士 〈ファファード&グレイ・マウザー5〉 (創元推理文庫)』……フリッツ・ライバー
 未読。ついに未訳分も出て、ランクインもするでしょうね。
17・『影のオンブリア (ハヤカワFT)』……パトリシア・A・マキリップ
 面白かったのは覚えてるんだけど、肝心の内容がうろ覚え。
18・『すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた (ハヤカワ文庫 FT)』……ジェイムズティプトリー・ジュニア
 短篇集。久々の翻訳。個人的にはイマイチ。
 「デッド・リーフの彼方」はよかった。
19・『エリアーデ幻想小説全集〈3〉1974‐1982』……ミルチャ・エリアーデ
 未読
20・『王狼たちの戦旗 (上) (氷と炎の歌 2)』……ジョージ・R・R・マーティン
 未読。文庫なら読むんだけど……



おおー。ランクイン13作も読んでる。多少は語る資格あるよね(笑)
『高い城・文学エッセイ』は読もうかなぁ。
異色作家短篇集は一冊も入ってないのか。まぁ、復刊だしね。
確実にランクインする奇想コレクション未来の文学は大成功ってことかな。
プラチナファンタジィももっと出してほしいよなぁ。


今年の刊行予定は、
早川書房は、昨年同様、宇宙SFが多い模様。
個人的に気になるのは、
アレステア・レナルズの『カズムシティ』
ジェフリー・A・ランディスの『火星縦断(仮題)』
チャールズ・ストロスの『シンギュラリティ・スカイ(仮題)』
クリストファー・プリーストの『双生児(仮題)』
ケリー・リンク『初心者のための魔法(仮題)』


河出は、引き続き奇想コレクション
ル=グィンの新シリーズ。
ブラットベリの短編集(エッセイ集も出るとかいってなかったけ?)
そして、『銀河ヒッチハイクガイド』は未訳だった4〜5巻も刊行! 素晴らしい!


国書刊行会は、
未来の文学第二期スタート。
浅倉久志のエッセイ。
ジェフリー・フォード『メモランダ』
M・ジョン・ハリスン『ライト』
アラスター・グレイ『ラナーク』
SFが続きます。
さらに、エムシュウィラー、ビオイ=カサーレスなどの短編集。
新刊で買っちゃうだろうなぁ。


東京創元社は、
『メモリー』『ブルーマーズ』が出る予定だとか。
それから『クラッシュ』が文庫化(やはり……)
フィリップ・リーヴ『モータル・エンジン』ってのが面白そう。


扶桑社は、
なんか『バッフィー』だか『アンダーワールド』みたいな吸血鬼物が出る模様。