2005年度掲載翻訳短篇

2005年度の『S-Fマガジン』掲載翻訳短篇


・『ヘッドラインのマジック』……ダグラス・レイン
・『パンと爆弾』……M・リッカート
・『禍つ星〈後篇〉』……ジョージ・R・R・マーティン
・『心にひそむもの』……デーモン・ナイト
・『クッキー・モンスター』……ヴァーナー・ヴィンジ
・『アイスクリームの帝国』……ジェフリイ・フォード
・『時の軍勢』……マイクル・スワンウィック
・『ひとりっ子』……グレッグ・イーガン
・『火葬』……クリストファー・プリースト
・『からさわぎ』……コニー・ウィリス
・『録音』……ジーン・ウルフ
・『エメラルド色の習作』……ニール・ゲイマン
・『樅の木食堂で朝食を』……ジョン・コートネイ・グリムウッド
・『暗黒の晩餐会』……リズ・ウィリアムズ
・『帰休兵』……ニール・アッシャー
・『ウェブ・ライダー』……ジェイジー・カー
・『志願兵の州』……クリストファー・ロウ
・『抱擁もて新しきもの迎ふる神』……ベンジャミン・ローゼンバウム
・『未来の家』……リチャード・バトナー
・『人類戦線』……ケン・マクラウド
・『コールダー・ウォー』……チャールズ・ストロス
・『脱ぎ捨てられた男』……ロバート・J・ソウヤー
・『ベルナルド・ハウス』……ジェイムズ・パトリック・ケリー
・『世界終末のあくる日』……ハリイ・ハリスン
・『エリカの海』……G・デイヴィッド・ノードリイ
・『ベアーズ・ベイビー』……ジュディス・モフィット
・『氷河』……アレステア・レナルズ
・『エスケイプ・ルート』……ピーター・F・ハミルトン


もっと載ってるイメージだったけど、こんなものか。
当たり前なのかもしれないけど、今までに見覚えのない、新しい作家の名前が増えてきた。


個人的お気に入りは、
・『クッキー・モンスター』……ヴァーナー・ヴィンジ
・『アイスクリームの帝国』……ジェフリー・フォード
・『火葬』……クリストファー・プリースト
・『暗黒の晩餐会』……リズ・ウィリアムズ
・『エメラルド色の習作』……ニール・ゲイマン
・『未来の家』……リチャード・バトナー
・『抱擁もて新しきもの迎ふる神』……ベンジャミン・ローゼンバウム
・『エリカの海』……G・デイヴィッド・ノードリイ


『クッキー・モンスター』は、ネタバレしちゃうので何も書けない。
読後感は、「ああ、面白かった!」という感じ。
オススメ。


ジェフリー・フォードは短篇集を出して欲しい。
『白い果実』は未読なんだけど、短篇はみんな好き。
訳されているのは数本だけど……
この『アイスクリームの帝国』もよかった。


『火葬』はドリーム・アーキペラゴもの。
非常に気色悪い話。
国書刊行会で予定されているプリーストの短篇集には入るのかな?


『暗黒の晩餐会』と『エメラルド色の習作』は、
ドラキュラ紀元』好きとしては、かなり楽しめたジャンル。
特に『エメラルド色の習作』のゲイマンは遊んでるなぁ。
ゲイマンと言えば、『American Gods』の翻訳はもう諦めた方がいいの……?


『未来の家』は『トワイライトゾーン』風の短篇


『抱擁もて新しきもの迎ふる神』は、SFともファンタジーとも、判然としない作品。
海外でもそう言う批判があったみたいだけど、結構好き。


『エリカの海』は、凄い面白かったわけではないんだけど、こういうオチは好きなので。


残念ながら、去年の『最後のウィネベーゴ』みたいな大当たりはなかったかな。


特集は、5月号『ニュー・ウィアード・エイジ』、6月号『スプロール・フィクション特集3』が面白かった。