ニッポン・ヴンダーカマー 荒俣宏の驚異宝物館

群馬県立自然史博物館の企画展、
ニッポン・ヴンダーカマー 荒俣宏の驚異宝物館に行ってきた。


ヨーロッパの諸侯たちの間で、珍奇なものを集めて博物館を作るのが流行った。
それがヴンダーカマー〈驚異の部屋〉と呼ばれるもの。
アルチンボルトは、プラハの王宮の蒐集責任者だったっけ?(うろ覚え)


それを知ってる人には説明要らないんだけど、
知らない人には、どんな企画展だったか説明するの難しいなぁ。
剥製や標本にしても、本物と偽物が入り乱れて展示されている。
自然と人工物とファンタジーを同列で扱っているのが、ヴンダーカマーの特色なのかな。
昔の薬屋は諸侯よりも先に珍奇なものを集めていたため、
薬屋のコーナーには、ユニコーンの角やらミイラの頭が展示されていたのがツボ。
展示品で一番よかったのは、『エジプト誌』なんかの鳥の細密画かな。
本で見るとどうしても印刷が潰れちゃうけど、
生で目の前で見ると、羽根の一枚一枚が描かれているのがよくわかって、かなりの収穫。
ヴンダーカマーの必需品の奇形標本は、やっぱありませんでした(笑)


で、13日は荒俣先生の講演があり、それも聴いてきた。
スライドで図像を出しながら、ヴンダーカマーについての説明。
1時間半の予定だったのが、結局、2時間半くらいは話されていました。
ちなみに、話す内容は、本と全く同じ雰囲気。
サインして、握手してもらってきました(写真も)


今年は、尊敬するシュヴァンクマイエル唐沢俊一荒俣宏と握手して、
多少は霊感を得られたか?