AUTOMATED ALICE

未来少女アリスジェフ・ヌーン〈ハヤカワFT〉読了


プラチナファンタジー7弾!


久々のヌーンの翻訳。


おばさんの飼っているオウムのホイッパーウィルを追って、時計の中に入ったアリス。
気づくと、白アリの巣の中に。
そこから出たアリスが見たものは、138年後のイギリスで、
しかも背縁現象によって、全ての人間が動物などと融合してしまった未来の世界だった。
その世界では、最近、バラバラに切断されて体を入れ替えられると言う連続殺人事件が起きており、
ホイッパーウィルを探している内に、アリスはその犯人にされてしまう。
警察から逃げながら、自動人形と化した人形のスリアとともに、
元の世界に戻る方法を探すアリスだが……


うう、久々に読むのがしんどい小説だった。


アリスのパロディなんだから、言葉遊び、アナグラムが多いのはわかってることだし、
原著でもしょうもない英語ダジャレが連発されているんだろうけど、
それが翻訳されるとどうも一歩引いちゃって、
途轍もなく寒く感じて読み流すのもきつかった。


作者が出て来るシーンは結構好みで、ここから盛り上がるか、と思いきや、それだけだったし。
『ヴァート』と設定はつながってるみたいだけど、
密接な関係ではなく、楽屋オチ的な使われ方なのかな。


個人的にはこの手の小説ははまれません。
ギャグってのは、その言葉を知らないと駄目だということが痛いほどわかった作品。