パトリシア・ピッチニーニ作品展

原美術館までボタボタを見てきた。
もとい、パトリシア・ピッチニーニ作品展を見に行ってきた。
いまだかつて、これほどSFなアートがあったであろうか?
テーマは家族愛がメインなのかな。
ピッチニーニはオーストラリアの女性芸術家。
作品紹介っぽく書くと、豚とも人間ともつかない生物。しかし、その母が子供達に向ける目は慈愛に満ちている。人間と同じように……てな感じかな。
見たこともない異様な生き物なのに、どこか知っているような、グロテスクなのに、愛着がある、説得力のある圧倒的な造形。
作品は映像作品も含めて6点来ていた。
みんな思わず見入ってしまう作品ばかりだけど、特にお気に入りは、画像で載せた『幹細胞のある静物』。
あとはゲームボーイをしている二人の少年『ゲームボーイ』。
クローニングで造られた少年たち。
しかし、彼らはすでに老化が始まっている……
すべて非常にSFチックな作品なんだけど、
異様な生物たちの家族愛が、やはり地球上の他の生物と同じような形態をとっている、SF的なものを借りて、現代をテーマにしている、というところが、現代アートとSFの違いなんだろうね。
ティプテリーの『愛はさだめ、さだめは死』みたいなのを作ってもあんまり意味なさそうだしね。


ちなみに、現代アートは嫌いなんだよね。
これと竹谷の作品の差異は何?
ホビージャパン』に載ってたら、うまいなぁ、で終わりだもんな。


ボタボタについて知りたい人は、
『魔界の地下迷宮』をプレイしたまえ。