非破壊者

テレビで『アンブレイカブル』がやってたので鑑賞
公開当時、色々言われた、というより酷評されてた作品。
俺もDVDで見た時は、う〜ん、て感想だったんだけど、相方の意見を聞いて、なるほどと、思ってそれを踏まえて見た。
まぁ、大方の人は『シックスセンス』みたいな謎が隠された、どんでん返しのスリラーを期待してたんだから、文句付けるのも分かるんだけど(俺もそうだったし)、改めて見ると、一番最初にアメコミ映画ですって言ってるのね。
だから、『バットマン』とか『スパイダーマン』を見るつもりで見ないとダメなわけだ。


以下ネタバレなので、未見の人は読まないように。


ツレの受け売りなんだけど、この作品はブルース・ウィリス演じるデビットが主人公でなくて、サミュエル・L・ジャクソンのイライジャが主人公なのだ。
アメコミオタクの彼は、自分がアメコミヒーローになりたいんだけど、骨がもろいと言う生まれつきの体質のためそれは叶わない。
そこでアメコミキャラで残っているのは悪役。
でも、悪者になるには、ヒーローの存在が不可欠。
そこで、そのヒーローたる人物を探す物語なのだ。
ヒーローと悪役はどちらが欠けてもいけないから、君と僕は対極の存在なんだ、という台詞が随所に出てくる。


これを踏まえて見るとかなり面白い。
だから、これを無視して、『シックスセンス』を期待すれば、それは違うよな。
ちなみに、当時の感想サイトなんかで見られたのが、何で不死身なのかを解き明かして行く映画だと思ったのに、それがなくてクソ映画、みたいな感想があったけど、これは、当時の俺でもさすがに見当違いなこと言ってると思った。
スーパーマンがなんで空飛ぶか、なんて解説する映画ないじゃん(笑)


で、デビットが元フットボール選手、てのはスーパーマンのことを言ってるわけ。
この時点で、スーパーマンの前日譚だと認識できる。
一方、イライジャが紫の服を着ているのは、ジョーカー?


終盤、デビットが自分の能力を認め、駅で人々の悪意を読み取るシーン辺りから、一気に映像がアメコミ映画チックになるのがかなりイカス。


ところで、レインコートマンは雨の日以外はどうするんだろうね?
あと手袋はしてった方が言いと思う(笑)


『サイン』も水が弱点だけど、シャマラン、なんかトラウマ?