岸辺のふたり

みずのえさん推薦のアニメ、『岸辺のふたり』を鑑賞。
2001年度アカデミー賞短編アニメーション賞受賞作。

父娘が自転車で岸辺にやってくる。父親は彼女を残して、川をボートで行ってしまう。毎日のように岸辺に通い、父が戻ってくるのを待つ娘。いつしか、時は経ち、川は干上がり、彼女も老婆となり、それでも父を待ちつづける……

8分間のアニメ。
台詞はなく、どこか物悲しいアコーディオンのようなBGMだけが流れている。
映像はセピアっぽい雰囲気で、登場人物の表情が出てくることはない。
それでも、彼女たちの表情や言葉が想像できる。
美しいアニメだ。


自転車が軸になっているというのが、
いかにもヨーロッパ(イギリス、オランダ)の作品なんだなぁ、と思う。
アメリカの映画だと、自転車は子供の象徴的に扱うんだよね。
E.T.』とか『グーニーズ』とか。
ヨーロッパは自転車が手段ではなく、目的として存在しているからだろうね。
逆に『モンティ・パイソン』の自転車修理マンは、
アメリカ人はスーパーマンなんて……」という風にイギリス人は思っていると見るべきなのかな。


話が逸れたけど、オススメ。
1800円分は十分堪能できる。