『アフター0 Neo』

『永遠の天使ピオ』
・『アフター0 Neo』
 遺伝子操作動物のG‐ペット社も、業界が飽和状態で売上が今一つ。
 そこで彼が独断で開発したのは人間の子供!
 ……に見えるよう遺伝子を操作したチベットモンキーのピオだった。
 発声もできるように改造されているのだが、
 なかなか喋らないので彼の家で飼うことに。
 しかし、ピオは妻にはなつくのだが、どうにも言葉を覚えない。
 妻のいない日、厳しくしつけようとするが、抵抗されて階段から落ちてしまう。
 助けを求めるが、ピオは悪魔のような笑いを見せて姿を消した……


 昔どおりの『アフター0』的作品。
 『手の上の友人』の別アプローチの話ですね。


 他の人がどう読むのかは分かりませんけど、
 個人的には、かなり薄気味悪い話だなぁ、と。
 人間の形をした人間でないもの、というのはSFのサブジャンルと言ってもいいようなよくあるテーマですけど、
 今回の話は、そのぞっとする部分がよく描かれている作品だと思いました。


 人間の形をしていて、片言で喋る生き物を飼いたいとは思いません。
 ロボットなら別なんですけどね。
 なんか気持ち悪いです。
 それこそが鏡ってことなのかな?