年に2度のお楽しみ『渋谷古本市』に行ってきた。
今年で4年目のまだ日が浅い古本市だけど、その土地柄か、規模はけっこう大きく、お客も多い。
古本市は取り敢えず一回りするので、ふだん古本屋に行っても見ないようなジャンルの所も目にするため、かなり面白い。
しかし、サンリオもソノラマもほとんど出ておらず、ハヤカワも持っているのばっかだった上、一冊1000円が底なので、文庫は何も買わず。
でも、古本市に行って何も買わずに出てこられるほど悟りを開けているはずもなく、
盛光社の『奇想天外』を6冊購入。


そして、別冊宝島の『怪獣学・入門!』の初版が買えたのが嬉しい。
そんなのよく見かけるよ、と言われるかもしれないが、
初版というのは意外に見かけない。
なぜ、これを初版にこだわるかというと、
2版以降は『幻の12話』に対するコラムが削除されているのである。
出た当時、12話のことをこれで読んだ気がするのに、
後で読んだらどこにもその記事がなくて、気のせいかと思っていたら、そういうことだったのだ。


2時間ほど古本市を見てから、今度は千駄木へ。
ここは寺がたくさんある場所で、目的地も全生庵というお寺。
ここは三遊亭円朝という明治の落語家のお墓がある。
で、この円朝というひとは幽霊画を集めていた人で、この全生庵に収められているのだ。
以前から見たいと思いつつ、場所が分からず(特に調べもしていなかったんだけど)、
ふとネットで検索したら出てきて、しかも、幽霊画の公開は毎年8月いっぱい。
そんなわけで、古本市で腰が痛くなっているにもかかわらず、来たわけだ。
今まで知らなかったんだけど、円山応挙作といわれるあの幽霊画もここにあったのだ。
他にも、妖怪百科なんかで見なれた幽霊画が数多くかけられていた。
絵っていうのは写真じゃなくて、実際に見ないとその凄さが感じられないけど、
幽霊がもしかり。とくに、この消えそうなのにそこにいる、という感じは写真では感じられないと思う。
日本画ってのは気配を表現するのに適した画法なんだろうな。
東京近郊で興味のある人にはオススメ。
間近でこういう絵が見られる機会なんてそうそうないから。


池袋のまんがの森に寄ったら、ワンフェスで見たヘルレイザーのフィギアがあったので購入。
でも、パッケージのどこにもヘルレイザーって書いてないんだよな。
クライヴ・バーカーって書いてあるし、キャラはどう見ても超ハードSMのボンテージだしな。
なんなんだろう。見たら一目惚れすること間違いなし。
ちなみに俺が買ったのは、四つんばい(?)のとぶら下がってる奴。
たまんねーなー。萌え〜(笑)


新刊屋にて
・『ミドリノツキ(中)』岩本隆雄ソノラマ文庫
渋谷古本市にて
・『怪獣学・入門!』映画宝島(JICC)
『奇想天外』4〜6号(盛光社)
光芒書店(池袋)にて
・『金星の尖兵』エリック・F・ラッセル(創元SF)
・『わたしは"無"』エリック・F・ラッセル(創元SF)
・『E=mc2』ピエール・ブール(ハヤカワ・SF・シリーズ)
・『別冊奇想天外』SFのSF大全集(奇想天外社)