翼ある歴史 図書館島異聞 (海外文学セレクション)

翼ある歴史 図書館島異聞 (海外文学セレクション)

 
ヘルボーイ・イン・ヘル:誰が為に鐘は鳴る (DARK HORSE BOOKS)

ヘルボーイ・イン・ヘル:誰が為に鐘は鳴る (DARK HORSE BOOKS)

 
グウェンプール:さよならするのはつらいけど (MARVEL)

グウェンプール:さよならするのはつらいけど (MARVEL)

 
アベンジャーズ:ディスアセンブルド (MARVEL)

アベンジャーズ:ディスアセンブルド (MARVEL)

  • 作者: ブライアン・マイケル・ベンディス,デビッド・フィンチ,オリビエ・コワペル,ジョージ・ペレス,アレックス・マリーヴ,スティーブ・エプティング,リー・ウィークス,マイケル・ゲイドス,エリック・パウエル,ダリック・ロバートソン,マイク・メイヒュー,デビッド・マック,ゲイリー・フランク,マイケル・エイボン・オエミング,ジム・チェウン,スティーブ・マクニーブン,御代しおり
  • 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2019/04/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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The Lego Movie 2: The Second Part

『レゴ(R) ムービー2』鑑賞
http://wwws.warnerbros.co.jp/lego/index.html

世界中で親しまれるブロック玩具の「レゴ」を題材にアニメーション化し、大ヒットを記録した「LEGO(R) ムービー」の続編。ブロックシティが襲われた恐ろしい事件から数年後、平和な日常が続いていた街に謎の宇宙人が現れたことをきっかけに、ブロックシティはすっかり荒廃し、誰もがすさんでしまう。そんな中で、エメットだけは相変わらず明るく、ごくフツーの日常を過ごしていた。しかし、ルーシーやバットマンといった仲間たちが宇宙人にさらわれてしまい、エメットは仲間たちとの日常を取り戻すため宇宙へと飛び出し、ミュージカル好きなクイーンが支配する惑星へとやってくる。監督は「シュレック フォーエバー」「トロールズ」のマイク・ミッチェル。前作を手がけたフィル・ロードクリストファー・ミラーが製作・脚本。

前作が超傑作だっただけに続編は~~~と杞憂でしたよ。

LEGO的自分史から語らせてもらうなら、最初は普通に街を作って、『マッドマックス2』をTVで見てからは、車に柵つけたり、バイクに槍つけたりして、次は黒マジックでオリジナルヘッド描いて、行き着く先は除光液で彩られた悪の道……そんなわけで、やはり製作者はよくLEGO遊びをわかってる。髭とか描いたもんw

以下ネタバレ

無印「レゴムービー」シリーズは、作品で唱えられるテーマが、世界への普遍的メッセージとLEGOの理念のダブルミーニングになっていて、しかもその両者の基盤に突き刺さる絶対的な力を持ってるんだよね。

前作では、「オンリーワンは素晴らしいけど、マニュアルどおりだって同じくらい重要。だって、LEGOスペシャルビルドは、まずマニュアルどおりに組むことから始まるんだから」というメッセージが物語・LEGO・実世界を同等に貫く。そして「すべてはサイコ~!」で締められる。
しかし、前作ラストでデュプロ星人の侵略という危機かつギャグシーンで幕が降ろされるが、これこそが今作のテーマに直結している。

そもそも「すべてが最高」なのは、皮肉なことに、前作のヴィラン、おしごと大王ひとりが管理し、逸脱を許さない世界だからこそ「すべてが最高」でいられるんだよね。独裁世界の独裁者の歌。
しかし、そこに異物たるデュプロ星人(=妹)が関わってくれば、「すべてが最高」でいられるわけがない。

おしごと大王がスパボンによって「すべてが最高」の状態で固めようとしたのに対して、今作のボスキャラ(?)わがまま女王は(ほぼ)基礎パーツだけで構成された変幻自在のビルド。それはLEGOは本来何でも作れるという象徴。
一方、もう一人のキィキャラクター、レックスは結果的に前作のおしごと大王(=父)と同じ、逸脱を認めない存在になってしまい、絶対的破滅アルママゲドンを引き起こしてしまう。

その破滅を回避しようとするのが物語の縦軸で、「たとえ見た目が違っても、その違いを認めあい、多様性を受け入れて協力すれば、より良い世界を作ることができるかもしれない」というのが今作のテーマ。だから、今回はエメットやバットマンらのいわゆる普通のLEGOも、メイヘム将軍を代表するFriendsも、幼児向けのデュプロもファビュランドも、何度も同じ画面に収まる。当然全て、ブロックとして互換性がある。
前作はマジックリアリズム的だのが、今回はマジックが現実の世界に影響を及ぼす。それによって、LEGO世界でも、現実世界でも、わがまま女王が象徴する理念を取り戻し、あらゆる意味での破滅を回避する。

この、物語・LEGO・メッセージがつながっていくさまが見事すぎて泣く。

「3」が作られるなら、ついにガリドーが攻めてくるのかなぁw

 

 

 

Monstres marins et autres creatures des eaux sombres

 

Monstres marins et autres creatures des eaux sombres

Monstres marins et autres creatures des eaux sombres

 

最近買ってる架空博物誌ではなく、『Boilerplate: History's Mechanical Marvel』系のフェイクドキュメンタリー本(たぶん)

海の怪獣を求めて、スコットランド、太平洋、オーストラリア、日本、と世界を巡る冒険の旅。

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フランス語なんで、特定の怪獣を探してるのか、海の不思議ならなんでも調査しているのかわからないけど、いつものように図版を見てるだけで楽しい。冒険日誌をもした装丁もいい。

洋書だとこの手の本をちょいちょい見るけど、まず訳されないよなぁ。
『Boilerplate』だけでも訳出してほしいんだけどなぁ。

 

Métamorphoses Deyrolle

先日買った『Créatures fantastiques - Deyrolle』の姉妹編があると知り、早速注文。

変身の解剖学、といったところかな。

神話や風刺画に出てくるキメラ的生物の解剖解説図鑑。

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『サイコ』の人間植木鉢に見えるのはダフネの図解。

ハエ男なんて最高。

今月の備忘録

09『翼ある歴史 図書館島異聞 』ソフィア・サマター〈東京創元社
12『ダンジョン飯 7九井諒子〈ビームコミックス〉
12『アベンジャーズ:ディスアセンブルド』〈ヴィレッジブックス〉
12『グウェンプール:さよならするのはつらいけど』〈ヴィレッジブックス〉
12『ヘルボーイ・イン・ヘル:誰が為に鐘は鳴る』〈ヴィレッジブックス〉
18『声の物語 』クリスティーナ・ダルチャー〈早川書房
18『バットマン:イヤー100』〈小学館集英社プロダクション
25『ハイスコアガール公式ファンブック KAJIMEST CONTINUE押切蓮介スクエニ
25『SFマガジン』6月号〈早川書房
26『木根さんの1人でキネマ 6アサイ白泉社

波よ聞いてくれ(6) (アフタヌーンKC)

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